台湾の本の世界へようこそ。

このサイト「もっと台湾」は、皆さんが大好きな台湾のことを、
本を通じて、もっとたくさん知っていただくためのサイトです。

マンゴーや小籠包などのおいしい食べ物や、
街角で出会うフレンドリーな人びとは、台湾の大きな魅力です。
そんなきっかけから台湾を何度も訪れ、
少しずつ人びとのくらしに足を踏み入れていけば、
きっといろんな不思議が見えてくることでしょう。
また、雑誌やテレビ、インターネットで台湾の情報を覗いていると、
新しい疑問が次々わいてくるはずです。

ーーどうして日本風の古い建物があるんだろう?
  どうしてMRT(地下鉄)のアナウンスは長くて、中国語だけじゃないんだろう?
  台湾のお弁当はどうして温かいんだろう?
  どうして老人ばかりの軍人村があるんだろう?
  どうして台湾新幹線の車窓風景はこんなにくるくる変わるんだろう?
  どうしてこんなたくさんの人が嬉々としてデモや選挙に出かけるんだろう?
  どうして台湾の女性はみんな普通に、元気に働いてるんだろう?

そんな不思議の背景には、東アジア情勢の影響をもろに受けた
長く複雑な歴史と、その結果として形作られた、多様性あふれる社会があります。
台湾の人びとは、荒々しい自然と、苛烈な政治環境にさらされながら、
それでもおおらかに日常を生き、多彩な文化を育み、
明るい“今”を作り上げてきました。
この小さな島で彼らはなにを考え、
なにを体験してきたんだろう? もっと台湾のことを知りたい!

台湾のことを、台湾に生きる人たちのことをもっと知りたいーー

そう思ったなら、
(日本人が書いた台湾本もいいけど、)
台湾人自身が書いた本を読むのが一番です。

中国語ができなくても大丈夫。
まずは気楽に、このサイトのどこかを開いてみてください。
ここにはたくさんの台湾の本が、日本語で紹介、翻訳されています。
ぜひ彼らの言葉から、台湾を見て、知って、感じてください!
本サイトは2014年4月に開設され、台湾で刊行された書籍から、
特に代表的なもの、日本人読者の好みに合うものなどを選び、
毎月紹介しています。一般の日本人読者のみなさんのために、
訳文を(一部ですが)掲載しています。
ジャンルも小説、歴史ノンフィクション、エッセイに加え、
旅、くらし、自然など幅広いテーマの本を揃え、
さらに台湾人写真家、イラストレーターなどによる、
ビジュアルで楽しむ作品も紹介しています。
このサイトを通じて、台湾のクリエイターたちの感性と感動を
少しでも味わってもらえたら、仲介・翻訳をする私たちもうれしく思います。
また将来、ここで紹介した作品が日本で翻訳出版され、
もっとたくさんの人に読んでいただけるよう願い、かつ努力しています。

最近は日本でも、誠品書店といった台湾の書店文化が注目され、
日本の小説、マンガ、実用書の翻訳書が平積みになっている映像を
ご覧になった方も多いと思います。
では、その隣に置かれている、この島の本にはいったい何が書いてあるのでしょう?
村上春樹や三浦しをんが人気の台湾には、
どんな作家がいて、どんな作品がつむぎだされているのでしょう?
台湾映画は日本でもずっと愛され、熱心なファンがたくさんいます。
では、『悲情城市』や『セデック・バレ』などを作りあげた監督や俳優たちは、
いったいどんな本を読んできたのでしょう?
数々の名作映画を産み出した台湾文化は、
どうやって形成され、影響しあい、成熟してきたのでしょう?
実はこの小さな島には、多様で、美しく、豊潤な文学が詰まっています。
自分で考えて生きるための言葉があふれています。
残念ながら、これまで日本では馴染みが薄かった台湾文学を、
どうか、あなたの世界文学の棚に仲間入りさせてください。
きっと新しい視野を与えてくれます。

このサイト「もっと台湾」で、台湾好きの皆さんが、
台湾の新しい一面を見つけることができますよう、
そして、“ここにしかない台湾の本棚”が、
これまで台湾と縁遠かった皆さんと
台湾の人や作品との出会いの場所になるよう、心から願っています。

最後に、本サイトは聯經出版の協力と、
中華民国文化部(省)「跨域合創計畫」の助成金を得て運営されています。
また著作の訳文・画像の掲載については、台湾の原著者及び出版社から、
その許諾とともに大きな声援をいただきました。
より多くの日本人読者の方に台湾の書籍や文学を知ってほしいという
私たちの趣旨にご賛同いただいた皆さんに、この場を借りて感謝申し上げます。

聞文堂LLC合同会社代表
「もっと台湾」主宰
翻訳家
天野健太郎