select#8

『猫らおばん』
原題:台灣這裡貓當家 cats of the house(「台湾、ここの店は猫が主人」の意)
著者:猫夫人
出版社:木馬文化出版事業
仕様:B5判、159ページ、全カラー、縦組。2011年11月初版刊行。
カテゴリー:写真集、エッセイ

読みどころ
 猫カフェ発祥の地、台湾は、カフェ以外にもいろんなお店に猫がいた!
 さびれた旧炭鉱町ホウトン(猴硐)を、楽しい「猫村」に変えた写真家兼ボランティア・猫夫人が、街歩きの途中で見つけた個性的な“店猫”たちを切り取ったフォトエッセイ。
 台湾の通りをぶらつけば、なんてことのないお店——八百屋、金物屋、漢方薬局、古本屋——の中にも猫がいた。まるで店主のような顔つきでレジや商品棚に陣取り、甘えた声でお客さんにご飯をおねだりし、店を遊び場にして同僚猫たちと駆け回る。かわいく、のん気で、ふてぶてしい猫たちの写真と、毎日、優しく見守るご店主やお客さんとの触れ合いの様子を描いたエッセイが収められた1冊——
 「ネズミを捕ってもらおうと飼い始めたのに、1年経ったら捕らなくなった。でもかわいいから手放せない」
 「猫も孫もどっちもかわいい。家族みたいなもんだよ」
 「普通の餌は食べずに、高い干しホタテ食うんだよ!」
 邦訳・刊行された『猫楽園』(イースト・プレス、2013年刊行)に次ぐ猫夫人の第2弾フォトエッセイ。台湾人はどうしてあんな明るく、優しいのか。この本を読めば、観光客として歩く台湾とは違った一面を、猫の目線で知ることができるかもしれない。

リンク:『猫楽園』(アマゾン)
リンク:『台灣這裡貓當家』(東方書店)

著者:猫夫人〔ねこふじん/マオフーレン〕
select#8-2猫好きで撮影を始め、猫がいると聞けばフットワーク軽く、台湾中を駆け回ってカメラを構える。猫写真を掲載したブログは大人気となり、1000万ページビューを数えた(2013年3月時点。現在は閉鎖)。Facebook公式ページは2万いいね!を突破。台湾で多くの個展を開き、新聞・雑誌・テレビの取材のほか、ディスカバリーチャンネルや観光キャンペーンCMにも出演。野良猫とコミュニティとの共存を目指し、台北郊外のホウトン(猴硐)で去勢手術や環境美化など息の長いボランティア活動を続け、ひなびた旧炭鉱町を世界中から猫好きが訪れる観光地に変えた。2009年第2回田代島にゃんフォトコンテスト「金猫大賞」受賞。2013年には新宿ペンタックスフォーラムで個展「猫の楽園—台湾—」を開催。邦訳された第1フォトエッセイ『猫楽園(原題:台灣這裡有貓)』は雑誌『ダ・ヴィンチ』、『GINZA』、新聞『SANKEI EXPRESS』などでも紹介された。本書以外に、ボランティア記録『猴硐: 猫城物語』(猫頭鷹出版社、2010)や、最新フォトエッセイ『猫散歩』(凱特文化、2013)などの著作がある。

BN4J8320BN4J8194写真提供=猫夫人

 

目次
序 台湾のお店を舞台に、猫と人間が繰り広げる素敵なシーン

1 台北市内
漢方薬局さん「猫も孫もどっちもかわいい。家族みたいなもんだよ」
靴屋さん「猫店長はネズミだけじゃなくて、ゴキブリまで捕まえてくるの」
手芸屋さん「暑い夏はガラスショーケースの上でお昼寝」
果物屋さん「太り過ぎだよ。でも太れば太るほど人気が出るんだ」
乾物屋さん「Yukiったら干しホタテ食べちゃうんだよ! 売り物なのに! 高いのに!」
部分訳1を読む→
製麺屋さん「配達に出かけると、後ろからついてきてくれるの」
金物屋さん「元気すぎるハッピー。こら! おばあちゃんの入れ歯で遊んじゃダメ!」
部分訳2を読む→

2 新北市Ⅰ(三重、新荘)
豆花〔ドウファー〕屋さん「お客さんの自転車のカゴに入って、一緒に連れてって、だって」
花屋さん「うちの猫ちゃんの特技はポールダンスです」
DPEショップさん「いつも下校中の小学生と遊んでる!?」
雑貨屋さん「インスタントラーメンの棚で眠る猫ちゃんがかわいい!」
八百屋さん「体もおめめもまんまる。缶詰を叩くとすぐ寄ってくるよ!」

3 新北市Ⅱ(新店、烏来温泉)
温泉旅館さん「俺は汗たらして働いてるのに、こいつはいっつも寝てんだよ!」
雑貨屋さん「隣のコンビニで涼んでるよ。親猫はネズミ捕りの名手だったんだけどねー」
土産屋さん「クッキーが大好きなアミンには、日本から会いにくるファンもいる!」
レストランさん「アイドル級美人店員に抱かれた超ヘビー級猫ちゃん」

4 台湾東部へ(東北角、宜蘭、花蓮)
本屋さん「94歳の社長が奏でる音楽に聴き惚れる三毛ちゃん」
さつまいも屋さん「おイモと同じ色のアーチャンを、みんな写真に撮りたがる」
喜餅[結婚のとき配るお菓子]屋さん「猫を後ろにしたがえて、おじいちゃんが通りをぶらり」
古本屋さん「行儀がよくて、眠るときはいつも同じ引き出しの中」

5 台湾中部へ(新竹、三義、台中)
ブティック「傷だらけの野良猫だったけど、商店街みんなで世話を始めたんだ」
山板樵臉譜文化生活館[お面の工房]「西遊記のお面にも負けない人気猫」
手作り家具工房「自然の中で暮らしてるから、いつも楽しく遊んでるよ」

番外編 こっちのお店にも猫ちゃんが!

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