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2010年、台湾ドラマ史上歴史的大ヒットを記録した
『結婚って、幸せですか(原題:犀利人妻)』で
一躍時の人となった温昇豪(ウェン・シェンハオ)。
実力派俳優として引っ張りだこの彼ですが、
大学時代はマスコミ関係のアルバイトに従事し、
卒業後はモデルをこなしながら旅行番組のMCを担当するなど、
幅広い知識を有するインテリです。
そんな彼が小さな頃からどのような本を読んで成長してきたのか、
詳しくお話を伺いました。

取材・構成=西本有里、撮影=熊谷俊之

 

もっと台湾(以下、も):もっと台湾:たいへんな本好きとお聞きしていますが、
好きなジャンルと本を読み始めたきっかけを教えてください。
溫昇豪(以下、溫):純文学と哲学書が好きです。
台湾の状況はたぶん日本と似ているのではないかな、と思うのですが、
多くの子どもは親から一生懸命勉強していい大学に入りなさい、
そして将来は医者や弁護士といった立派な職業に就きなさいと言われて育ちます。
親の期待に応えるべく一生懸命頑張るわけですが、ふとした瞬間に
自分の存在意義っていったい何だろう?と考えるようになりました。

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本を読むようになったのは、親からの期待によってのしかかるストレスや
現実生活から逃避したいという側面があったように思います。
また、本を読むことで人間としての幅を広げたいと思いました。
一般的な人間の生活範囲や友人関係は普通ある枠の中に収まっていますよね。
でも人生ってたった1回きりじゃないですか。
たくさんの本を読むことで書物を通じて自分の世界をもっと広げたいと思ったのです。

小さい頃から本を読む習慣がついたのは、母のお陰です。
母はショッピング好きだったのですが、母が洋服を選んだりしている間、
僕はほかにすることがありませんよね。
だから母は僕を百貨店の本屋さんや金石堂書店1に連れていくと、
3時間後迎えにくるわ!って置いていってくれたのです。
ですから週末はたいてい書店で過ごしていました(笑)。

:それは何歳ぐらいのことですか。
:確か小学校5年生ぐらいだったと思います。
小学2〜3年生くらいから本をよく読むようになり、
小学校高学年の頃には、読書は完全に趣味になっていました。

:小さい頃読んだ本で印象に残っているものは、なんですか。
:アルセーヌ・ルパン(亞森·羅賓)シリーズと
シャーロック・ホームズ(夏洛克·福爾摩斯)シリーズです。
両方とも全集を持っています。
あの頃は探偵物、推理小説が大好きでした。男の子は10歳頃から成長する過程で、
しっかりとした男にならねば!という意識が芽生え始めますから、
ヒロイックな主人公に対する憧れが強かったです。

また小説の舞台はフランスとイギリスですよね。
子どもの頃触れることができた文化は、ほとんど日本かアメリカのものでしたから、
ヨーロッパに対する理解は深くなく、とても遠く離れた所にある国という
漠然としたイメージしかありませんでした。
ある意味、僕にとってルパンとホームズはヨーロッパ文化を知る入門編になったといえます。

(続きます!)
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温昇豪(ウェン・シェンハオ)
1978年2月22日、台湾高雄市出身の俳優兼モデル。
2006年に公共テレビで放送された『危險心靈(危険な魂)』で演じた数学教師役で注目をされ、その後『敗犬女王-My Queen(原題:敗犬女王)』『P.S.男(原題:偷心大聖PS男)』などアイドルドラマに多数出演。2010年に出演した大ヒットドラマ『結婚って、幸せですか(原題:犀利人妻)』以降、『ズーム・ハンティング(原題:獵豔)』『候鳥來的季節(渡り鳥の季節)』『結婚って、幸せですか THE MOVIE(原題:犀利人妻最終回:幸福男·不難)』など映画作品への出演も多数。2013年には歌手デビューを果たし、EP『James Wen』を発売した。

  1. 台湾最大のチェーン展開書店。1983年、台北市汀州路に1号店となる複合式書店「金石文化廣場」をオープンさせ、現在は台湾全土に60以上の店舗を展開している。 []