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『汽車に乗ったマッコウクジラ――ひなびた台湾をぐるり』
原題:『坐火車的抹香鯨』
著者:王彦鎧(文)、Nobu(絵)
出版社:大塊文化出版
仕様:カラー、横組、184ページ。2011年1月初版刊行。
カテゴリー:エッセイ、旅行、イラスト

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読みどころ
 台湾のひなびた田舎を旅しよう。誰も知らない、でも誰にとっても懐かしい風景を見つけに……。
 抑制のきいたセンチメンタルな文章と、カラフルだけどちょっと寂しげなイラストで綴る、台湾の風土と旅情、「ぼく」の青春、そして地方のおっちゃんとおばちゃん。旅行記でなく、ガイドでもなく、台湾を北から南へ、海から山へ、今から昔へ、ただただ“使いみちのない風景”を拾い上げて描くイラストエッセイ。
 マッコウクジラを乗せて台北へ向かう魚売り専用列車、大儲けしても屋台のまま営業を続ける名店、港にぽつんと浮かぶトタン小屋のレストラン、釣り客しか来ない灯台のコーヒー屋、プラットフォームでたばこを吸う車掌と兵隊、士林夜市のべとつく下宿で夢見る若者、金門島兵役時代の罰ゲーム、チュニジアみたいな高雄の農村、夏なのに夜寒くてお腹を壊した山村の思い出……。
 自然豊かな島の人情厚い田舎町で見た、聞いた、食べた、過ごしたエピソードは、まるで子どものころ大事にしていたビー玉のみたいに今も心に輝く。
 2000年から10年にわたって続いた台湾7-11広告紀行文の単行本。ベストセラー絵本作家ジミー(幾米、『ターンレフト、ターンライト』『星空』)、大推薦。2013年ライプツィヒ「世界で最も美しい本」コンクールで銀賞受賞。

著者
文・王彦鎧(おう げんがい/ワン・イェンカイ)
1960年代生まれ、台湾彰化県生まれ。広告ディレクター。
絵・Nobu
1970年代生まれ、イラストレーター。

目次
まえがき
1 彰化(8篇) 「カニ釣りに行こう」「モクマオウの地平線」「鹿港の路地に住む」ほか
2 雲林、嘉義、台南(5篇) 「砂の城」「可愛いビンランの花」「お布団は太陽の匂い」ほか
3 高雄、屏東(8篇) 「レンブーはダイヤモンド」「チュニジアみたいな1日」「天女が撒く花」ほか
4 台東、蘭嶼(9篇) 「東海岸の男たち」「海上の駅」ほか
5 花蓮(3篇) 「誰も知らない海」ほか
6 宜蘭、基隆(5篇) 「汽車に乗ったマッコウクジラ」「灯台でコーヒーを」ほか
7 新北市、台北市(7篇) 「地鶏屋のネオンサイン」「コウモリと星降る夜」ほか
8 桃園、新竹、苗栗(8篇) 「プラットフォームは美術館」「アブラギリの花は霧の中」「温泉で聞く雨音」ほか
9 台中、南投(9篇) 「桃源郷のシェフ」「1本吸い終わるまで待って」ほか
10 澎湖、金門島(10篇) 「卒業旅行は澎湖へ」「民国80年、金門島の夏」「近道厳禁」ほか

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