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『カメラ女子が案内する台湾の街角』
原題:『台灣街角小旅行: emico的散步地圖』
著者:(文、撮影)emico(陳婉玲)
出版社:創意市集出版(城邦文化)、2012年1月初版、2013年10月再版。
仕様:A5、ソフトカバー、カラー、横組、272ページ。
カテゴリー:旅行、フォトエッセイ。

読みどころ

 台湾のカメラ女子が教える、日本人が知らなかったかわいくてポップな台湾の街角散歩ガイド。台湾各地の路地を歩き回り、農村や離島を駆け抜けて、懐かしい建物やおしゃれなアートスポット、不思議路地があればパチリ。南国の豊かな光のもと、抑えた色合いで切り取られた風景と街の息遣い。写真を見るだけでも楽しい1冊。台湾旅行リピーターにオススメ。きっとあなたもカメラを持って歩きたくなる。

 台北の懐かしくて新しい路地、カラフルな落書きアートの旧軍人村、花蓮の人里離れた旧日本人村、新竹や鹿港の歴史保存地区、台湾アートカフェの有名店BOODAY、真っ青な海に囲まれた蘭嶼と澎湖……など20か所。写真以外に、それぞれの場所の特徴や印象をわかりやすい文章で紹介する。

 歩き疲れたら個性的なカフェでまったり。台湾全土特選8店舗収録。

 写真は斜めの画角が少し多い印象があるが、全体申し分ない。落書きの淡いピンクなどオーバー目の乾いた色合いが印象に残り、ポストなど街の小物のアップが効果的。

 

著者:emico(陳婉玲)
emico1982年、台湾生まれ。旅行ライター、フォトグラファー。勇気とゆったりした気持ちと鋭い目と1台のカメラを持って、都市や田舎の路地と平凡な生活を切り取る。ブログはこちら→ 作者は子どもの頃から親に連れられて旅をした。それは生活に欠くことのできない習慣となり、彼女はそれを栄養源にして育った。そして今、カメラを背負って路地を歩く。緑の田んぼと真っ青な砂浜を歩く。26の県・市、300以上の町・村、数えきれないほどの路地をめぐった。その一つ一つに耳を傾けずにいられない物語があった。計画なんて要らない。一人で、誰にも邪魔されず美しい景色を思うままに楽しむ旅に出かけよう。

 

目次

再版まえがき
まえがき

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チャプター1 都会の路地をすり抜けて

軽やかに、清らかに、楽しく:台北青田街界隈
——日本統治時代の日本式宿舎に、あのころの時が密封されたまま。

路地を曲がるごとに新しい楽しさが:台北師大夜市new
——今、若者に人気の夜市は個性的なカフェが並ぶ。遊び心たっぷりの外観が楽しい。

グッドデザインがたくさん:中山駅界隈
——台北モダンアート美術館や公園にある、かわいすぎる公共アートの数々。

軍人村の思い出を探して:台北信義公民会館(四四南村)
——台北101ビル傍らの旧軍人村を保存した文化施設。懐かしい戦後台湾の風景。

狭い路地が落書き天国になった:台中彩虹眷村(虹色村)
——取り壊し寸前だった旧軍人村が、おじいちゃんのポップな落書きで文化施設になった。

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天下をその手に:雲林布袋戯(台湾人形劇)館、物語館
——昭和6年建造の虎尾郡役所が、台湾人形劇の文化を伝える物語館になった。

わんぱくだったあの頃に帰ろう:嘉義新港板頭村
——嘉義特産の陶器で作った、わんぱくっ子たちのレリーフが大人気。

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太陽が燦々と宜蘭気分で歩こう:宜蘭蘭陽博物館
——2010年台湾建築賞受賞のエコ建築と頭城の日本式住宅、新旧建築対決。

のんびりタウンを回遊しよう:花蓮、山と海のあいだにある街
——誰もが一度は訪れる海辺・七星浜、日本統治時代の林業の街・林田山。

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チャプター2 ゆっくり散歩、レトロの美しさ

河口にある静けさ:淡水の旧市街地
——台北郊外で古から栄えた淡水。紅毛城があり、ニュートン学院があり、吉野桜があり。

温泉と文学の香り、途絶えることなく:北投温泉街
——レンガ造りの北投温泉館、エコ建築の北投図書館。

竹塹(新竹の旧称)をゆっくり:新竹古跡巡礼
——大正風日本建築の旧市街地なら新竹湖口を。木造、レンガ造と保存度は台湾一。

九曲りの路地を迷いながら:鹿港旧市街
——日本統治時代よりさらに古い港町で、路地と暮らしを撮る。

純朴農家たちのケセラセラ:台南菁寮の旧市街
——映画にもなった台湾南部の真剣にのんきな農村の暮らしを見よう。

猫と花が待つ路地:台南安平胭脂巷(オシロイバナ通り)
——女性建築家が創り上げた、オシロイバナの通りでは、猫が店番していた。

コンテナー倉庫を生活の美に変えて:高雄港駁二芸術エリア
——高雄港のコンテナー倉庫が、アートスペースになった。金属アートビレッジも。

文化の市場、香る:台中忠信文創劇場
——古い市場がアート劇場になった。CameZaという撮影をテーマにした“商店”も。

都会でも宝を探す楽しみを:台北寶藏巖国際芸術村
——台北市の河際にあるスラムのような集落が芸術と結合。多くの映画のロケ地にも。

emico#224

 

チャプター3 雑貨たちに囲まれながらコーヒーを
Simple Life:好,丘
——信義公民会館(四四南村)の旧軍人長屋を生かしたカフェ。ベーグルが自慢。

ナチュラルな自分らしい生活:蘑菇BOODAY
——日本でも人気急上昇の雑誌、雑貨、服飾のブランド・BOODAYが営むカフェ。

木造の柔らかさ、心づくしのカフェ:點點(3dots)カフェ
——スタジオ3dotsのデザインによるカフェ。ドット柄のクロス、椅子が可愛い。

不規則の美:Akuma caca
——机もカップも皿も全部不規則な形。地下なのに太陽が明るい店内。

日常的な生活感:Ça va小日和new(新竹)
——個性的で温かみあるインテリアのなか、厳選食材のランチを。

賑やかな町の路地に広がる別世界:11樓之2的小花園new(新竹)
——緑に囲まれたガーデンカフェ兼ガーデニングワークショップ。

音楽とコーヒーの出会い:呼嚕咖啡(Forro Cafe)(台中)
——オルガンアーティストが開いた「for all」のカフェ。週末にはライブ、庭ではゴロ寝。

ゆったりとした時間の流れる景色:和。好珈琲店new(高雄)
——レトロなインテリアと温かい空間に癒されるカフェ。

 

チャプター4 スロウライフ、ちっちゃな島風情

魚が飛ぶ島:どこまでもブルー蘭嶼
——太平洋に浮かぶ蘭嶼はトビウオが飛ぶ島。青い空と海、ダウ族たちの暮らし。

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菊島の夏:熱い島、澎湖
——大陸との間に挟まれた澎湖群島。真っ青な海、福建式住宅、日本軍駐屯地。

 

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