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2002年に映画『藍色夏恋(原題:藍色大門)』で鮮烈なデビューを飾り、
その後、積極的に日本作品への出演も重ね、中華圏だけでなく
日本でも幅広いファンを有する希有な台湾俳優、陳柏霖(チェン・ボーリン)。
俳優としてだけでなく、2010年に自身で天下無敵國際文化有限公司を設立し、
映像作品のプロデュースを行うなど幅広い活動を行っている彼は、
昨年台湾文化部の“読書ニューウェーブ(閱讀新浪潮)”イベントに
文化大使として招かれるなど読書家としても有名です。
そんな彼に自身の読書遍歴を詳しく語っていただきました。

取材・構成=西本有里、撮影=熊谷俊之

 

もっと台湾(以下、も):どんな本を読むのが好きですか。
ボーリン(以下、ボ):小説を読むのが好きです。特に探偵小説。
そして映画の原作本を読むのが好きですね。かなり読んでます。
読書は、自分にとって娯楽の一つで、時間があれば習慣的に本を読みます。
でも最近仕事が忙しくて、ちょっと読書の時間が減っていますね。
撮影中も本を持っていくのですが、
今回の撮影中(新作映画「後會無期」)に1冊読み切れませんでした。

:小さい頃から本読む習慣はあったのでしょうか。
:いえ、小さい頃はあまり読まなかったですね。
大量に読書をするようになったのは23歳の頃からです。

:そうでしたか。
23歳の時に読書をしようと思い立ったきっかけは、なんだったのでしょう?
:なぜか突然ものすごく強く文字を読みたいと思ったのです。
文字を渴望していたといえるかもしれません。

:23歳といえばすでに『藍色夏恋(原題:藍色大門)』1でデビューし、
さまざまな作品に出演されていましたから、
相当たくさんの脚本を読まれていたのでは?
:そうですね。確かにすでに脚本をたくさん読んでいましたが、
脚本を読むことと直接的な関係はありません。
そうだ、あの頃ちょうど台北に誠品書店2ができていました。
誠品書店をブラブラしながら、いろんな本を手に取って読み始めたのを覚えています。

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:その頃の誠品書店というと敦南誠品書店でしょうか。
:はい、そうです。知ってますか。
僕の小さい頃、誠品書店は民生社区3付近にあったんですよ。
僕が小学生の頃です。

学生の頃に読んだ本でいちばん印象に残っている日本人作家の本は
村上春樹さんの『海辺のカフカ』、
読書感想文を書くために読んだと記憶しています。
僕が初めて読んだ日本人作家の作品は山田詠美さんの本で、
その次に読んだのが『海辺のカフカ』です。
東野圭吾さんや、最近では湊かなえさんの本も読んでいます。
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陳柏霖(チェン・ボーリン)
1983年8月27日、台湾台北生まれの俳優。
2002年の台湾・フランス合作映画
『藍色夏恋(原題:藍色大門)』の主演でデビューし、その後
『最後の恋,初めての恋(中国語名:最後的愛,最初的愛)』
『about love アバウト・ラブ 関於愛(中国語名:關於愛)』
『台北に舞う雪(中国語名:台北飄雪)」など
多くの合作映画に出演を重ねる。2011年に出演したドラマ
『イタズラな恋愛白書(原題:我可能不會愛你)』で演じた
一途に一人の女性を思い続ける
李大仁(リー・ダーレン)役で大ブレイクを果たした。
日本の公式サイトはこちら→

 

  1. 2002年に製作された易智言(イー・ツーイエン)監督による高校生の少年少女たちの淡く切ない恋愛を描いた青春映画。映画の小説は日本では2003年に樋口裕子訳で角川書店BOOK PLUSより出版された。 []
  2. ファッションや飲食、ライフスタイル雑貨を中心に、洗練されたブランドを集積させた複合書店。1989年に1号店を開き、6年後の1995年に現在の敦南店に移転。書店部分を24時間営業としたことが大きな話題となった台湾ライフカルチャーのシンボルな存在。 []
  3. 台北市松山区にある米軍住宅街だった地区。台北で最も早く現代化の進んだ住宅街で、現在は台北屈指の高級住宅街になっている。 []