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中国のベストセラー作家韓寒と初監督で共に仕事をし、
多くの刺激を受けた陳柏霖(チェン・ボーリン)。
彼にとって書籍はどのような存在なのか、じっくりお話を伺いました。

取材・構成=西本有里、撮影=熊谷俊之

 

もっと台湾(以下、も):ボーリンさんはさまざまな言語を操る
非凡な才能の持ち主ですが、中国語以外の言語で書かれた本は読みますか。
ボーリン(以下、ボ):映画『暗いところで待ち合わせ』1に出演した時に、
日本語で原作本をパラパラっと読んだことはあります。
でもすべて日本語で書かれた小説を読み切るのはとっても大変です。
しゃべり言葉と文章は大きく違いますからね。
僕は日本語を台詞の練習や、
たくさんの日本人友達と交わす会話の中で身につけてきました。

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:漫画は読みますか。
:ほとんど読まないです。でも2013年に映画『愛情無全順』2
オタクキャラを演じるにあたって漫画を読むようになりました。
最近買ったのは木城ユキさんの『銃夢』。
この漫画に興味を持ったのは、ジェームズ・キャメロン監督が
映画化を計画していると知ったからです。
ジェームズ・キャメロン監督に映画化したいと思わせる原作って
どんな内容だろう?ととても興味をそそられました。
僕はそういう理由で本を選ぶことがとても多いです。

:最後に、本はあなたにとってどのような存在ですか。
:僕自身にとても大きな影響を与えてくれるものです。
本を読むという行為は、明確な何かを得るためにするものではなく、
僕の中に累積されて、何かの拍子に発酵されるものだと思います。
また、ある程度年齢を重ねないと、その本が伝えたい本質を
きちんと理解できないような気がします。
いちばん重要なのは、本を通して自分と対話ができること。
本から注意を促されることもあるし、反省するきっかけになることもあります。
人生の参考書という面もありますね。
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本は読む人によってそれぞれ見方や考え方が異なるので、
自ずと人によってその本から得られるものは違うと思います。
すべては縁ですが、これからも自分が興味を持った本を
読み続けていきたいと思っています。

(終わり)

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陳柏霖(チェン・ボーリン)
1983年8月27日、台湾台北生まれの俳優。
2002年の台湾・フランス合作映画
『藍色夏恋(原題:藍色大門)』の主演でデビューし、その後
『最後の恋,初めての恋(中国語名:最後的愛,最初的愛)』
『about love アバウト・ラブ 関於愛(中国語名:關於愛)』
『台北に舞う雪(中国語名:台北飄雪)」など
多くの合作映画に出演を重ねる。2011年に出演したドラマ
『イタズラな恋愛白書(原題:我可能不會愛你)』で演じた
一途に一人の女性を思い続ける
李大仁(リー・ダーレン)役で大ブレイクを果たした。
日本の公式サイトはこちら→

 

  1. 2006年に公開された天願大介監督作。原作は乙一の長編小説で、幻冬舎から文庫書き下ろしとして2002年に刊行された。 []
  2. 2013年年末に台湾で公開された賴俊羽(ライ・ジュンユー)監督によるラブコメ。陳柏霖(チェン・ボーリン)演じる超オタク男子と陳意涵(アイビー・チェン)扮するミス・キャンパスが繰り広げるラブストーリー。 []